とーく!!   1回目

 夕方のリビングルームに二人は居た。

「愁哉ー、現実って何だろうね?」

「はっ?! いきなり何言ってんの」

「だって、つまんないんだもん」

「なんだ、いつものか」

「ん? 何? いつものって」

「暇つぶしにテキトーな発言するやつ」

「適当じゃないよー、前から思ってたもん」

「じゃあ、病気だな。病院行って来い」

「うわ、ひどっ! 何も考えずに投げだした」

「それ、付き合うだけ無駄だろ?」

「愁哉の方が適当じゃん」

「はいはい」

「そーいうこと言うんだ。 じゃ、コレは父さんに渡しとこうかな」

「?」

 璃音の手に握られていたのは一枚の写真。

「な、なんで姉貴がソレ持ってんだよっ」

「なんでだろうねー」

「いや、それはマズい。返せよ」

「愁哉は言葉遣いがなってないなぁー。と言う事で、コレは渡しとくね」

「ちょ、ちょ、待って下さい」

「もう遅いよー、決めちゃったもん」

 璃音は悪戯に微笑みながら写真を手に自室へと戻っていった。

「まじ、勘弁してくれよ……」

 その夜、父親に呼び出された愁哉は憐みの言葉をかけられたという。