とーく!!   2回目

 夕飯の少し前、珍しく外出していた愁哉はウキウキした表情で帰宅した。

そして、リビングに居た姉貴を横目に自室へと向かった。

 しばらくすると、愁哉は自室から勢いよく飛び出るとリビングへと急いでいた。

「姉貴ー!!!!!」

「ん? なに? うるさいなぁー」

「俺の部屋に置いてあったアレが無いんだけど」

「アレ? 何の事?」

「アレはアレだよ、知ってんだろ」

「知らないよー、てかアレじゃわかんないし」

「……だよ」

「え? 聞こえないんだけど」

「……の写真集だよ」

「あー、愁哉が何度も何度も大事に見てるひか……」

「あっ、あー! 言わなくていいし! やっぱ知ってんじゃんか」

「うるさいなぁー、大声出さなくても誰も聞いてないっての」

「俺の心の問題だから」

「相変わらず、小さいなぁー」

「ほっとけよ! それより、何処やったんだよ!」

「だから、知らないって言ってるでしょ」

「いや、姉貴以外に考えられねーし」

「ひっどいなー、いくら私でも嘘は言わないって」

「信じられないっつーの」

「あぁ、そういえば愁哉が出かけてた時に父さんが愁哉の部屋から出てきたような」

「???」

「ま、気の所為かもだけどね。信じるかどうかは愁哉にまかせるわ」

「いや、いやいや。嘘だよな、姉貴の事だし何時ものからかってるだけだよな」

「あ、父さん。丁度良かった」

「!」

 その場にふと現れた父親と愁哉の目が合った。

愁哉は、何故か気まずそうな表情を浮かべた父親を見て悟った。

「姉貴の言ってること本当だったのか……」

 これから夕飯だというのに、愁哉は今にも泣きそうな顔で自室へと駆け込んだ。

「だから、言ったのにー」

 璃音は、ポツリと呟き夕飯の席へと着いた。